おかんアートは、おかんが身近な物を使って生み出した物体といったらいいんでしょうか。ある程度の年齢の人は「家に似たのあった」と懐かしみ、若い人は「レトロでかわいい」と新鮮に感じるのでは?自分は前者だったので懐かしいの連続でした。
パルコの近くにある東京都渋谷公園通りギャラリーで開催中。ギャラリーといっても渋谷区立勤労福祉会館の1階にあり、気取った雰囲気は皆無。おかんアート展は入場無料で写真撮影もOK。普段美術館とか行かない人でも気軽に見れるのでは。
権利が厳しい某ネズミに似た物体が陳列されているので、見ていてちょっとドキドキした。おかんが趣味でつくったもので販売しているわけでもないから、見逃してあげて欲しい。
どこかで見たことがあるようなキャラクターがここにも。
今回の展覧会では1,000点以上作品が紹介されてますが、あちらこちらでこの手のものに遭遇する。
これは子供のころ友達の家で見た気が。
全国共通で作るの流行っていたんですかね。
これとはちょっと違うけど、貝をキレイな布でくるんだアイテムを昔よく貰いましたね。母世代からというより祖母の年代から。
親戚のおばさん、近所の上品なおばさん、友達のおばあさんからもらった記憶が。おかんアートって身近なものを使ってそんなにコストもかからないから、小さい子供に気軽にプレゼントするアイテムとして広がった面もある気がする。
このタイプは母が制作したのが1個ウチにありました。
靴箱の上に飾られていて、大きな地震の際に唯一壊れたのがこれだった。ウイスキーの瓶を2つくっつけてあるんですよね。すごく懐かしい。
軍手を使ったブタの人形も家にあった気がする。色は白でしたが。
この手のアイテムは突然家に登場するので、いったい母はどこから聞いていつ作っていたんだろうと思っていたら、元となるような本がたくさん出回っていたようですね。こういうので全国の家庭に大発生していたと思うとなかなかすごい。
おかんアート展は陳列しているもの自体がおもしろいけど、見せ方も工夫されていてすごくおもしろかった。このタオル犬は壁面に作り方が書かれている他、実物のタオルで作る工程をアナログに展示されて分かりやすかった。
手芸が苦手だけど、これなら作れそうな気がする。
そう思わせる程度の手軽さがおかん達を魅了したのかもしれない。
これなんかは普通に雑貨屋にあってもいいようなかわいらしさ。じゃあどんな雑貨屋なら合うんだっていうと何も浮かばないですが。
いい展示だったので無料じゃなく300~500円くらいはとってもいいんじゃないの?と思うくらいだったのに、ステッカーまで無料で2枚いただきました。そんなに太っ腹な運営で大丈夫なの?と心配になる。
とにかく工夫&サービス精神が強い展示会。
一番はじめの写真は展示会のリーフレットなんですが、展開すると片面は一面ビジュアルで。ポスターとして飾れるだけじゃなく、よく見ると折線が入っていて、QRコードで作り方を見ながらチラシ箱が作れる仕様になってました。
展示会の詳細は公式サイトに掲載されています。
ここだけでもいろんな作品が見られる。
ここだけでもいろんな作品が見られる。
▼Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村 サイト
https://inclusion-art.jp/archive/exhibition/2022/20220122-119.html
展示のキュレーションは都築響一+下町レトロに首っ丈の会と書かれていたのですが、都築響一って名前聞いたことあると思ったら、昔この方の本買ったことありました。
「気倒れ方丈記」という本なのですが。
名の通り、大好きなブランドの服を大量に買い集めている人たちのストーリーが写真とともに紹介されている本。お洒落な人たちというよりは、金があろうがなかろうが、流行りとは関係なくそのブランドにほれ込んでる人達って感じでおもしろかった。
名の通り、大好きなブランドの服を大量に買い集めている人たちのストーリーが写真とともに紹介されている本。お洒落な人たちというよりは、金があろうがなかろうが、流行りとは関係なくそのブランドにほれ込んでる人達って感じでおもしろかった。
かなり昔の本なので絶版してると思いますが。
そんな独自の視点をもった方がキュレーターなので、展示会がおもしろかったのも納得。
おかんアート展は 4月10日までです。
ちなみに久々に足を運んだ渋谷は、すごく渋谷って感じでした。さすが若者の街。
来月からスタートのアニメ、SPY FAMILYの大型看板があちこちにありました。こちらも楽しみ。
ちなみに久々に足を運んだ渋谷は、すごく渋谷って感じでした。さすが若者の街。
来月からスタートのアニメ、SPY FAMILYの大型看板があちこちにありました。こちらも楽しみ。
ではでは。