東京国立博物館創立150年記念の特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」を昨日見に行きました。10月18日から12月の11日までの期間に、東博が所蔵する国宝89件すべてを公開するという、話題の展示会です。
チケットは日時指定の事前予約制。19日14:30でとれました。料金は2000円。行く3日前くらいにとったのですが、その時点で14:30より前は売り切れでしたね。
はやく着いたので、東博の敷地内を散策したあと14:20に行ったらすでに行列が。何回かに区切って順次入場を案内されるので、もう少しはやく並んでもよかったかもしれない。
待たされたものの、さすが東博はイベント慣れしていて誘導も上手。ストレス少なめでした。あと晴れてそこまで寒くなかったというのも大きい。雨降って寒かったら、そこまで穏やかな気持ちでいられたかどうか。
ひさびさの東博。これは本館。
とにかく大きいので派手さはないのに迫力がある。
ちなみに今回の特別展は平成館。
そちらの建物もご立派です。
時間が余ってウロウロしていた時に発見した庭園。
いつもすぐ展示を見に行っていたので、今回はじめて存在を知る。
なぜ今まで行かなかったんだ…と後悔するくらいよかったです。ドングリが落ちていたり。 鳥が飛んでいるのがゆっくり見れたり。かなり楽しめる。
展示会場は写真禁止。
最後にあるフォトスポットの金剛力士立像と見返り美人図だけは撮影OKでした。
最後にあるフォトスポットの金剛力士立像と見返り美人図だけは撮影OKでした。
東大寺の南大門にあるのは国宝だけど、国宝ではないこの金剛力士立像でも、なかなかよかった。
平安時代のものにしてはかなりマッスルで力強い像だけど、ポーズはアイドルみたいでちょっとかわいい。2体並んで台座に立ってる様はオンステージって感じ。
後ろはかなり近代的なもので支えられてる。
こうして横や後ろも見れるのが展示会の醍醐味。
足がよかった。
平面より立体系のものが個人的には見て満足度が高かったです。
東博の公式キャラ、トーハクくん。
ちゃんとマスクしてました。
本名は東博(あずまひろし)で好物ははにわクッキーらしい。
ちゃんとマスクしてました。
本名は東博(あずまひろし)で好物ははにわクッキーらしい。
今見てもかわいいせいか、東博は土偶とかはにわグッズが充実している。国宝の「挂甲武人」、重要文化財「遮光器土偶」は今回の展覧会で見れます。
遮光器土偶好きなら、青森県木造駅の「しゃこちゃん」はおすすめ。駅に巨大な遮光器土偶がくっついていて目が光る。
渡されたスタンプラリーのカード。
89点の国宝は期間内に入れ替えがあり、89点すべて拝むには4回東博へ行かないといけないんですよね。金と時間、チケットを確保する労力がかかり、コンプリートは難易度高め。
全部見たい気持ちもあるけど、自分はすでに諦めてる。
せめて2回だったら。
せめて2回だったら。
そもそも国宝だから必ずいいかっていうと、そうでもない。「古い」「貴重性」が絡むので。個人的には今回の展示では国宝より重要文化財の方が好みのものが多かったです。
以下、良かったものメモ
■挂甲武人
埴輪。イメージしてたより大きい。裏側まで見れて満足。
■船橋蒔絵硯箱
デザインがとにかくよい。今見てもかっこいい。
■褐釉蟹貼付台付鉢
蟹が見た目もサイズもリアル。大胆でカッコイイ。絶対実物見たほうがいいタイプ。
■一休和尚像
絵がすごいというより、こんなに小さいものだとは思わなかった。
■風神雷神図屏風
知ってるつもりだったけど、思っていた以上に線が太くマンガっぽさがあっておもしろかった。手に持っている鉄アレイみたいなのは何?と思って調べたら、太鼓を叩くバチとか仏具とか、いろんな説があるらしい。
■伝源頼朝坐像
妙なところも多いけどデザイン的におもしろい。真横から見ると烏帽子がかなり奇跡的なバランスで頭にのっている。そこ含めて見て楽しい。
今回残念だったのは、刀の展示が充実していたのにあまりよく見れなかったこと。人気コンテンツ刀剣乱舞のコラボグッズが会場で販売されていて、展示室でもそんな感じの女子数人が有名な刀の前から動かず結局遠目で見ただけになってしまった。正直モヤモヤしましたね。
博物館としてはコラボして人をたくさん入れたいんだろうけど、普通に見たい人にとってはう~んって感じ。あと刀剣乱舞はわかるけど、サンリオのシナモンロールとまでコラボしたのは何故なのか。
コラボはほどほどにしてくれるとありがたい。
コラボはほどほどにしてくれるとありがたい。
ではでは。